2022-05-08 桜の園 金沢の下宿先でひとりインスタントラーメンを啜りながら朧月を眺める。三年前 桜の下で待ってるとそう言い残して彼女は彼の前を去った。それからしばらく桜の下で彼女が戻るのを待っていたが再び姿を現すことはなかった。月は何も語らず ただわらってる。あれは現実だったのか夢の中の事だったのか最近は記憶も曖昧で何が本当なのかよくわからない。桜の下に埋まっている記憶は彼のものだったのか、彼女のものだったのか?