船は沖合で帆を降ろし 星の谷間に停泊している レシーバーからジジジ、チチチと かすかな音が伝えられるたびに 大気中に放電されたプラズマが この小さなアンテナを目掛けて 飛び込んでくるのか それとも。。 宇宙から流れ落ちる星の 燃え尽きる寸前のつぶや…
天主堂を背にキラキラと光る波間を見ていると 今がいつの季節かわからなくなる 頬に陽の温もりを感じながら 旧校舎から聞こえてくるピアノはたしか ショパンのなんたらだったかと彼女は思う 結局 一緒に死ぬはずだった彼は 約束の場所に現れなかった そんな…
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