夕暮れにたどりついたローカル線の駅舎から 顔をだすと霧雨が駅前のロータリーを濡らしている。 バス停の時刻表を覗くと少し前にバスは出てしまったようだ。 (30分以上もここで待たなければならない。) たしか、宿泊場所はここからそう遠くはないはず。 老駅員が教え…
戦で国が負けてこれからどうしようか?と彼は高い空を眺めた。息苦しいまでに澱んだ空気は 秋風と共に何処かへ行ってしまった。 ただ阿呆のように雲ばかりを眺めているとあの執念と怒りはどこか別の世界のもののようだった。 夢だったのか それともこれが夢…
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