僕の叔父さん

 

日曜日の朝、大きなケースを持って叔父は
彼の部屋にやってきた

子供のころからよく遊んでくれた兄のような
存在だ。

 

気さくに叔父は高校合格の祝いだと
大きなケースからギターを取り出して

自分が使ってたものだが、悪いものではないと
彼に手渡した。

 

中学のころ彼は何度か叔父がつま弾くギターに
心を動かされたものだった。
就職をしてあまり弾かなくなったから
これを贈るといってくれた。

 

彼はそれを抱えると、ジャランと鳴らした。
いい音だった。

叔父は笑いながら、ギターを彼から受け取ると
左利き用に弦を張り替えてくれた。

 

もう一度彼は、ジャランとかき鳴らすと
さらに音は美しかった。

叔父は下の部屋で両親と談笑している
彼は窓辺の机で最初のコードを奏でた。

 

ラウンドショルダーのJ-50はその日から
彼の人生の相棒になった。