誰かの夢

 

それは誰かの夢だった。
新しい服に着飾って
明るい街を歩いてる。

 

それは誰かの夢だった。
夏の風に吹かれて
大声で好きな歌を歌った。

 

確かに誰かの夢なのだろう。
夕暮れのバス停で大切な人の
帰りを待っている。

 

お正月には一緒に
お雑煮を食べたり凧をあげたり
そんな日が そんな未来が
来ることを夢見てる

 

そんな国になってほしいと
少年や少女は夢見てる

 

小さなコクピットの中から
小さな病室の窓辺から