While my guitar gently weeps

夏の夜、ささいないことで
アパートから飛び出した彼女の背中。
それを追いかけるように彼も飛び出した。
 
わずかに車がとおりすぎるほどの国道を
彼女はとぼとぼ歩いてる。
彼もまたその後ろを。
 
行き先もなくただ無言で。
夏の虫が近くで遠くで鳴いている。
 
田舎育ちの二人がこの都会の中で
逃げ隠れる場所なんてなかった
それぞれが故郷で居場所だった。