森奥深く

雪原を歩き、凍った森に迷いこんだのは、日没間近だった。

食料でもあればと思ったものの

すっかりフリーズしてしまった世界では

時間さえもよくわからない


月の明かりを頼りに

奥深く照らされた湖にたどりついたとき

ようやく彼は安堵して

しずかに小さなボート小屋で眠りにつく。