最後に聞いた

この町を離れることになったと

知らされて そうかって言ったけど。

次の言葉はもう口からは出てこなかった

 

次に進む道を見つけたと言ってくれたけど

よかったねと伝えた後はもう

何も聞こえなかった。

 

小さな喫茶店を包む音や光や

空気の温かさは変わりはしないけど

もう君が居なくなってしまう事に

寂しさ以上の寂しさを感じる。

 

それは

どこをみても、どこにいても

君の影が残っているから。

 

自分だけの問題なのだ。