侵略業

 

どこの家庭でも少しくらいの揉め事はある

そこに目をつけ介入するのが彼らの仕事。

 

隣の家で娘の教育について夫婦間で対立

主人が声を荒げたタイミングで妻と娘側に

介入し、主人側を攻撃始めた。

 

主人側も家庭内干渉を理由に町内会長に

応援を要請。

 

警察は民事に介入できないので

話し合いを促すも侵略者は次々と

家の中を占拠していく。

 

いつもなら主人が逃げ出して

実力行使完了だが

主人も世論をバックに好戦を続ける

 

そうなると引くに引けなくなった

侵略者も消耗戦に突入する。

 

過去の強引なやり方だけでは

立ち行かなくなったと侵略業の親父は

肩をすくめた。