宣誓

朝 彼が会社にたどり着くと
机の上に多くの書類が山積みにされていた。
それを全部 裁断機に放り込むと
彼は自分のコンソールを起動した。
誰かのお手柄の仕事などまっぴらだ。


お昼のランチを軽く済ませると
複数のクライアントからメールが届く。
その中から不要なメールは全部廃棄した。
全てのゴミを拾うほど暇じゃないよ。


彼は彼の戦略を持って仕事をしていた。
効率とは選択である。
全てを補うほどの余裕はない。
やるべきことはまだ多くを残している。


彼は新しい車をガレージから取り出すと、
自分の仕事の為に夕陽に絞られる
オレンジの海を目指す。


雑多な毎日でそれを無駄にしない為に
彼は自分の人生を生きていることを
ここに宣誓する。