年貢

雨の日の朝
税の取り立てに古めかしい役人が来た。
 
どのくらい必要かと聞くと
米4俵だという
 
あいにく米は食べないので櫃にあるぶんだけ
ごはん2杯でどうかと玄関で交渉している
 
役人も珍品感奮の表情で
米がなければ金子でもいいという 。
いくらだと聞くと4両だと言う。
 
財布から400円取り出し
これで負けろと握らせている
 
銀貨4枚?を渡された役人が
渋々帰っていく
 
町内会費が400円とは高いと
玄関で妻が怒ってる。
 
立てかけられた番傘が
表に忘れられている。