四月になれば

彼女が学生時代に思ってたのは
四月の新しい教室に集うとき
なんか一年がリセットされたような気分に
なれること。
 
見慣れた渡り廊下を吹き抜ける風や
踊り場の高窓から階段にふり注ぐ陽だまりは
なぜか入学したころの気分に引き戻してくれる
 
なんだろう? ほらほら
あたらしい 一年始まるよ〜って
誘ってくれているような季節。
 
学生時代は遠くになってしまったけれど
川辺の桜並木をのんびり一人で歩くとき
今でもそういう気持ちになれる。
 
青い空に透かしてみる桜の花のやさしさは
新しいスタートを 応援してくれる。