エラーログを丹念にプログラマは追いかけている。
ここ数十分 再起動テストは失敗し続けている。
博士は何度も駆け足でコントロールルームを出入りする
白衣の所員を腕を組んで眺めている。
(再起動用の電圧をあげてみろ!)焦りから思わず乱暴な言葉が生まれる。
(これ以上は危険です)という白い顔がセンターコンソールから振り返る
なんとか時間内に間に合わせないと。。。
(よし!もう一度始めから シーケンスを見直してやりなおそう)
彼は厳しい視線を床に落とし、部下に促した。
やはりこんなことになるのではないかと
若干の後悔が彼を詰った。
年末年始の長い休みに毎晩遅くまで遊び暮らしていた癖が
休み明けになってもまったく抜けていないのである
(朝ですよ〜 会社に行く時間ですよ〜)
まったくもってその小人たちの声を聞くこともなく
白雪姫は夢のなかだった。。