夢を継ぐ

見えない敵との戦いがそこらじゅうにある。
 
その戦いを見て見ぬふりをして
平和だと唱えることが本当に平和なのだろうかと彼は思う。
 
平和なんてのは夢なのだろう。
 
日々攻められる度に身を守り、隙をみて攻めこむ現実の中で、
手をあげて、戦いはない。ここは平和だと言ってしまえば
世界の価値観を見失ってしまう。
 
井の中の蛙がいくら平和を説いても
それは戦いを放棄した蛙にとっての平和であり
同じ観念として理解してくれる友はいないだろう。
 
平和を尊び導きたいのであれば
見えない敵との戦いを放棄してはいけないと彼は思う。
 
永久に。