No Nukes

混沌とした時代を生き抜いてきた彼にとって

常にあいまいな態度をとることが処世術だった。

明確に伝えないことがお互い傷つかない方法だと

彼は言っていたが、単に自分が傷つくことを恐れていただけの

腰抜けだったかもしれない。

 

そんな彼も明確な態度をとるべき時代がきたと悟った。

このままあいまいにすることは何のためにもならないと

そして明確にすることによって彼は生涯を通じてその態度を示す

ことになるのだと。

 

No Nukes.