戦で国が負けて

戦で国が負けて

これからどうしようか?と彼は高い空を眺めた。

息苦しいまでに澱んだ空気は
秋風と共に何処かへ行ってしまった。
 
ただ阿呆のように雲ばかりを眺めていると

あの執念と怒りはどこか別の世界のもののようだった。
夢だったのか それともこれが夢なのか?
 
今の時代が夢のような気もする。