羽田沖 22時

パイロットは少し北側のコースをとった

彼にとっては珍しいことだ

ふと隣席の後輩は顔をあげた

ちょうどこの時間なのだ

夏の夜

海辺の大きな遊園地では花火があがる

 
少しだけ見て

飛行機は滑走路へ 静かに降りた。