ピエタ

 

朝焼けだった

一晩中働いて、ようやく朝を迎える

 

あちこちに立ち上る煙を風が

臭いで教えてくれる

 

鎮火したのか、火種は残っていないのか

今はよくわからない

 

誰でもいいから誰かに伝えて欲しい

罪は償えたのか、罰は与えられたのか

 

傷つき倒れた多くの人々は救われるのか

何処かに辿り着くのか

 

彼らの肩を慰め、抱き抱えてくれる人は

もういないのか