2011-05-22 微熱 永遠というため息が青い空を流れている。 初夏らしい若葉が目に痛い。 体の弱い彼女は始まったばかりの学校を休んでいる 午後のやらかい日差しの中でお布団にくるまって微熱の耳たぶに カラカラと空き缶をけったり、リコーダーを吹いたり、 小さなおしゃべりをしたり 学校から帰っていく友達は時の流れ教えてくれる。 彼女は 彼女の巣の中で 静かに、その音色に耳を澄ます。 カキンカキンと空の高いところで鳴っている ガラスの風鈴のようなあの音。