影法師

月夜の晩でした。

そっと寝そべった丘には

たくさんのコスモスの花がゆれています

 
さきほどまでのお祭り騒ぎが嘘だったように

町は静まり返っています

 
そして影法師のように そいつは

いつのまにか心の隙間にくっついているのです。