2009-06-16 永い眠り 彼女は5月が好きだった 4月の馬鹿騒ぎがすぎて、森の若葉がそろいはじめるころ ながれるせせらぎを子守唄に しずかに眠りにつきたいと思ってた。 小さなボートに身をまかせ 揺られながらそっと川を下る 透きとおる空の光は波紋を返し 小鳥のさえずりを遠くに聞きながら 幼ない子供のようにぐっすりと。