voyger

窓の外は夜だった
ばらまかれた無数の星屑は存在しているが瞬くことはなかった

今の彼は何もすることがない。

太陽の引力を振り切ってこうして慣性飛行に入ってしまった後は
母星から指令がくることもなくなった。

 
彼はもう何年もこうして星を見つづけている。
小さなコンソールが点滅してることが生きている証かもしれない。

ときに想いにふけるだけの船なのだ。